番付というと何を想像するでしょうか?長者番付や商品番付など、○○番付というとその順位や階級を示すものとなってます。相撲で言う番付とはどういうものか初心者向けに詳しくお伝えしたいと思います。
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相撲の番付とはなに?
番付(ばんづけ)は、大相撲における力士の地位(順位)のことです。
大相撲に所属する力士は本場所の成績によって地位(順位)が変動します。
毎場所後に行われる番付編成会議で協議の上、地位が決定します。
番付は以下の通りで最高位は「横綱」と呼ばれ、最下位は「番付外」となってます。
地位 | 定員 | |||
横綱 | 関取 | 幕内 | 不定(不在でもよい) | 42名 |
大関 | 不定(下限2名) | |||
関脇 | 不定(下限2名) | |||
小結 | 不定(下限2名) | |||
前頭(平幕) | 不定 | |||
十両 | 28名 | |||
幕下 | 力士養成員 | 120名 | ||
三段目 | 200名 | |||
序二段 | 不定 | |||
序ノ口 | 不定 | |||
番付外 | 不定 |
一般に良く聞く力士は幕内の力士ですよね。
十両以下の力士はメディアにもあまり出てこないので、この様な番付があるのもあまり知られていないかもしれませんね。
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番付表とは
また、相撲には番付(ばんづけ)表と言うものがあります。
相撲の番付表とはその場所に出場する力士の四股名、出身地、番付を記載したもので年寄・行司も記載されております。
力士は横綱から序の口までが記載されており番付外は記載されてません。
昔は今のように1枚の番付表ではなく東西別々に2枚作っていたそうです。
番付表は毎場所、行司が手書きで作成されているので大変です。
番付表は縦110センチ、横80センチのケント紙を用いて作成されます。
一般には約4分の1に縮小印刷して販売されております。
値段はなんと1部55円(税込)!
めちゃくちゃ安ですよね。
是非、一度購入してみてください。
番付ごとの給料
番付ごとの給料も気になりますよね。
横綱から十両の給料は月給制となります。
幕下以下の力士には月給が出ません。
幕下以下の力士は「場所ごとの手当」と「奨励金」が給料となります。
横綱から十両までの番付毎の給料は以下の通りです。
番付 | 横綱 | 大関 | 関脇・小結 | 前頭(平幕) | 十両 |
月給 | 300万円 | 250万円 | 180万円 | 140万円 | 110万円 |
年額給与 | 3,600万円 | 3,000万円 | 2,160万円 | 1,680万円 | 1,320万円 |
(年12回) | |||||
賞与 | 600万円 | 500万円 | 360万円 | 280万円 | 220万円 |
(年2回) | |||||
本場所特別手当 | 120万円 | 90万円 | 30万円 | 無し | 無し |
出張手当 | 115万5千円 | 99万7500円 | 85万500円 | 74万5500円 | 68万2500円 |
力士補助金 | 7万5千円 | 7万5千円 | 7万5千円 | 7万5千円 | 7万5千円 |
力士褒賞金 | 360万円 | 240万円 | 144万円 | 144万円 | 96万円 |
(最低支給標準額) | |||||
合計 | 4,803万円 | 3,937万2500円 | 2,786万5500円 | 2,186万500円 | 1,711万7500円 |
これらの給料以外に取り組み毎に発行される懸賞金や力士褒賞金(加算分)が成績によりもらえる形になります。
懸賞金は民間企業や団体が相撲の取り組みの際に懸ける懸賞となります。
懸賞がかけられた取り組みで勝つと勝者の力士が懸賞金を貰うことができます。
懸賞金は令和元年の秋場所から1本7万円となっております。
ここから日本相撲協会の事務経費や力士の所得税が引かれるので、力士の手取りは1本あたり3万円となるります。
力士褒賞金は「成績に応じた特別ボーナス」となります。
年6回本場所ごとに十両以上の関取に支給されます。
幕下以下の力士養成員は支給標準額の加算は行われますが支給はされません。
力士褒賞金には、「最低支給標準額」が定められています。
それぞれの地位によって持ち級金最低額を保証しています。
番付 | 持ち給金 |
横綱 | 150円 |
大関 | 100円 |
幕内 | 60円 |
十両 | 40円 |
※幕下以下:3円(支給はされない。持ち越し幕内になるまで持ち越し)
元横綱白鵬の年収の記事にも書きましたが、2016年の白鵬の褒賞金額は1,789円でしたので単純計算すると以下の通りです。
大相撲界のトップ、白鵬の年収は | 大相撲.biz (xn--psso2y7wo.biz)
1,789(円)×4,000(倍)×6(場所)=4,293万円
褒賞金だけでものすごい金額になります。
更に、「殊勲(しゅくん)賞」「敢闘(かんとう)賞」「技能賞」の三つの賞があり、場所毎に活躍した力士に与えられます。
殊勲・敢闘・技能賞はそれぞれ200万円となります。
これらの賞は、一つの賞に複数の力士が選ばれる場合や、一人の力士が複数同時に受賞する場合もあります。
相撲の力士は関取になると色々な賞金が対象になります。
よって、先ずは関取になることを目指して精進しているのですね。
番付ごとの付け人
大相撲の世界では、力士は関取になると付け人をつけることができます。
稽古場でタオルを持ち関取の汗を拭いたり、本場所で座布団を運んだり、付け人が働いている姿を見かけることは多いですね!
相撲界では、付け人は関取と同部屋の幕下以下の力士が担当します。
相撲界は年功序列の世界では無いので、年下や後輩の関取に、年上や先輩の付け人がつくことは多々あります!
まさに番付社会ですね!
関取が多くいる部屋は、付け人の数が足りないという状況が起こることがありますので、そういう時は、同じ一門の部屋から付け人を貸してもらうことが出来ます。
関取の番付により、付け人がつく人数は異なります。
基本としては、下記のような構成のようです。
十両:1人~2人
幕内(大関以外):2人~3人
大関:3人~4人
横綱:8人~10人
小規模な相撲部屋では関取に昇進しても雑用や家事を関取が自らこなす場合もあります。
鏡山部屋では鏡桜と竜勢の2人しか部屋に所属力士がいないため、鏡桜は十両昇進後も家事の一部を自身で行っていたそうです。
番付ごとの部屋割り
関取は個室で幕下以下は大部屋となります。
相撲部屋からの移動は、横綱は自家用車(運転手つき)、大関以下の関取はタクシー、幕下以下は電車を利用する形になります。
そのほか、関取は履物も雪駄に足袋ですが、序二段/序ノ口になると素足に下駄になってしまいます。
傘も関取は番傘ですが三段目以下はビニール傘になります。
着るものも関取は袴をはきますが幕下以下は着物のみとなります。
冬は寒いですが三段目以下はコートやマフラーも付けては行けないようになっています。
着るものや身に着けるものまで差が出るのですね。
昔の武士社会のようで厳しいですね。
まとめ
番付(ばんづけ)は、大相撲における力士の地位(順位)のこと。
横綱、大関、関脇、小結、前頭(平幕)、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口、前相撲(番付外)の順位に地位が分かれています。
大相撲は番付社会です。
番付毎に給料も大きく違います。
力士の給料は「横綱〜十両」は月給制
幕下以下の力士には月給がでません。
幕下の給料は、「場所ごとの手当」と「奨励金」で構成されています。
付け人の人数や個室の有無、着物から履物まで番付により待遇が大分違います。
この様に番付社会ですから相撲界に入門した力士は皆、上を目指して日々精進しております。
ただ、激しいぶつかり合いでケガも多いですし、ライバルも多いので簡単ではないです。
若いうちに廃業してしまう力士も多いと聞きます。
スポーツの世界はどこも厳しですね。
陰ながら応援しております!
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