最近の相撲は若手の力士が頑張っており、優勝力士も常連横綱ではなく若手の力士が優勝してます。御嶽海、貴景勝、朝乃山と横綱、大関以外から優勝力士が出てきており将来が非常に楽しみです。これから大関、横綱を目指して頑張って欲しいのですが、活躍している先輩力士はどれ位のスピードで出世しているのでしょうか。
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相撲の力士はどれ位入門するの?
ここ最近は新弟子が入ってこないと言う噂を耳にしますがどうなのでしょうか。
近年の年間の新弟子検査の合格者数は以下の通りです。
平成元年 139人
平成2年 132人
平成3年 147人
平成4年 223人
平成5年 211人
平成6年 160人
平成7年 147人
平成8年 140人
平成9年 124人
平成10年 102人
平成11年 137人
平成12年 100人
平成13年 114人
平成14年 91人
平成15年 114人
平成16年 131人
平成17年 113人
平成18年 87人
平成19年 97人
平成20年 92人
平成21年 81人
平成22年 86人
平成23年 60人
平成24年 56人
相撲の新弟子受験者数は若花田、貴花田兄弟の「若貴フィーバー」で盛り上がっていた平成4年がピークで200人越えでした。平成5年も200人を越えましたが、その後は減少が続き平成24年が56人で最少でした。
最多200人強から最少50人強ですから4分の1にまで減少してしまった計算になります。
普段相撲を見ていてあまり感じませんでしたが、改めて数字を調べるとものすごく減っているのがわかります。
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関取には入門すればなれるか?
入門して新弟子検査に合格してもなかなか上位に上がれないのが現実です。
入門し易い分実力が拮抗している部分もあるかもしてません。
相撲に入門して関取になった人数は以下の通りです。
平成元年 8人
平成2年 8人
平成3年 9人
平成4年 23人
平成5年 16人
平成6年 8人
平成7年 5人
平成8年 9人
平成9年 6人
平成10年 10人
平成11年 10人
平成12年 11人
平成13年 13人
平成14年 15人
平成15年 10人
平成16年 13人
平成17年 13人
平成18年 10人
平成19年 16人
平成20年 9人
平成21年 6人
平成22年 4人
平成23年 5人
平成24年 5人
平成25年 7人
この数字を見ると相撲の新弟子合格者が最多であった平成4年が一番多かったわけではなく、平成14年、19年あたりが非常に多かった見たいです。
当たり前ではありますが、受験者が多くても優秀な人が多いとは限りませんからね。
ちなみに、平成4年の新弟子では、千代大海や教師から転職した智ノ花がいました。
各場所毎に新弟子検査が行われているのですが、平成30年の名古屋場所では申込者ゼロだったそうです。
申込者ゼロは平成19年の同じ名古屋場所でもあったそうで2回目だそうです。
もともと、名古屋場所での受験者数は少ないらしく1ケタ台とのことです。
そもそも相撲の新弟子検査とは
相撲の力士を希望する際に受検する検査のことで、合格後に日本相撲協会に登録されれば晴れて力士となる。
新弟子検査は部屋の親方経由で日本相撲協会へ検査届を提出する必要があります。
相撲の力士になるには、まずは、入門したい相撲部屋を訪れて力士になりたいと申し入れ受け入れてもらう必要があります。
新弟子検査の受検資格
中学校卒業以上である(各国の義務教育を終了している)ことが大前提。
ただし、小中学生でも研修生として、夏休みや冬休みに体験入門が出来るそうです。
■年齢制限
23歳未満であることが前提です。
ただし、こちらも条件があり以下の場合は25歳未満まで入門が可能とのことです。
1.アマチュア相撲の,全日本選手権・全国学生選手権・全日本実業団選手権・国体成年,いずれかの大会で優勝した者(=幕下15枚目格付け出し資格)
2.1.の大会のうち,全日本選手権を含む2大会で優勝した者(=幕下10枚目格付け出し資格)
3.1.の大会のうち,全国学生選手権を除く3大会でベスト8以上の成績を残した者(=三段目100枚目格付け出し資格)
4.競技スポーツ経験があり,その競技実績を証明する書類を理事会に提出し承認された者
ちなみに、教師力士の智ノ花は年6場所制になってからは最高齢の27歳で初土俵を踏んだ力士です。
当時は幕下付出での入門に期限と年齢制限がなかったため、27歳での初土俵が可能でした。
いまはダメですけどね。
■体格検査
体格検査身長167cm以上、体重67kg以上
就職場所と言われる3月場所は中学卒業見込者に限り身長165cm以上、体重65kg以上となる。
ちなみに、 2012年3月場所までは身長173cm以上、体重75kg以上という基準でこの基準に満たない受検者は第二検査を受検することが可能でした。
また、幕下付出および三段目最下位格付出を承認された者に対しては、体格は不問とのことです。
成績優秀者にはそれなりに優遇措置があるのですね。
■内臓検査
内臓検査健康診断、心電図、エコー検査で健康面の問題を確認する。
健康診断で不合格になった場合、次の場所までに治して再検査を受けることは可能とのことです。
今は改善されていると思いますが健康診断の精度が怪しいとの噂があり、入門前から糖尿病の新弟子がいたとかいないとか?
相撲の力士の場合、健康であれば他のスポーツと違い力士になることはできる感じですね。
ただし、入ってからが大変です。
厳しい稽古と力と力のぶつかりあいなので怪我も絶えないですよね。
横綱までのスピード出世は
歴代横綱で最もスピード出世は誰なのでしょうか。
初土俵から横綱に出世した年数について見てみましょう。
代 | 力士 | 初土俵 | 横綱昇進 | 引退 | 横綱昇進年数 |
72 | 稀勢の里 寛 | 2002年 | 2017年 | 2019年 | 15 |
71 | 鶴竜 力三郎 | 2001年 | 2014年 | 現役 | 13 |
70 | 日馬富士 公平 | 2001年 | 2012年 | 2017年 | 11 |
69 | 白鵬 翔 | 2001年 | 2007年 | 現役 | 6 |
68 | 朝青龍 明徳 | 1999年 | 2003年 | 2010年 | 4 |
67 | 武蔵丸 光洋 | 1989年 | 1999年 | 2003年 | 10 |
66 | 若乃花 勝 | 1988年 | 1998年 | 2000年 | 10 |
65 | 貴乃花 光司 | 1988年 | 1995年 | 2003年 | 7 |
64 | 曙 太郎 | 1988年 | 1993年 | 2001年 | 5 |
63 | 旭富士 正也 | 1981年 | 1990年 | 1992年 | 9 |
62 | 大乃国 康 | 1978年 | 1987年 | 1991年 | 9 |
61 | 北勝海 信芳 | 1979年 | 1987年 | 1992年 | 9 |
60 | 双羽黒 光司 | 1979年 | 1986年 | 1987年 | 7 |
59 | 隆の里 俊英 | 1968年 | 1983年 | 1986年 | 15 |
58 | 千代の富士 貢 | 1970年 | 1981年 | 1991年 | 11 |
57 | 三重ノ海 剛司 | 1963年 | 1979年 | 1980年 | 16 |
56 | 若乃花 幹士(2代目) | 1968年 | 1978年 | 1983年 | 10 |
55 | 北の湖 敏満 | 1967年 | 1974年 | 1985年 | 7 |
54 | 輪島 大士 | 1970年 | 1973年 | 1981年 | 3 |
53 | 琴櫻 傑將 | 1959年 | 1973年 | 1974年 | 14 |
52 | 北の富士 勝昭 | 1957年 | 1970年 | 1974年 | 13 |
51 | 玉の海 正洋 | 1959年 | 1970年 | 1971年 | 11 |
50 | 佐田の山 晋松 | 1956年 | 1965年 | 1968年 | 9 |
49 | 栃ノ海 晃嘉 | 1955年 | 1964年 | 1966年 | 9 |
48 | 大鵬 幸喜 | 1956年 | 1961年 | 1971年 | 5 |
※2019年現在
過去の横綱では最短のスピード出世は輪島でした。
なんと、3年で横綱昇進を果たしております。
幕下付出での初土俵なので他の力士とは若干条件は違いますが、すごいスピード出世です。
幕下付出以外では朝青竜が4年で横綱昇進で2番目に早いスピード出世です。
3番目以降は曙、大鵬が続き白鵬が5番目のスピード出世となります。
ちなみに、一番遅いのは三重の海で16年かかっています。
殆ど記憶にないのですが、横綱在位8場所で横綱として2回優勝してます。
ちなみに、初土俵からの大関へのスピード出世は以下の通りです。※は現役
(1)琴欧州 19場所
(2)朝青龍 22場所
(3)照ノ富士※25場所
(4)曙 26場所
(5)武蔵丸 27場所
(6)貴景勝※ 28場所
(7)小錦 30場所
(7)貴ノ花 30場所
(9)白鵬※ 31場所
(10)若ノ花 33場所
スピード出世している力士の殆どが横綱まで上り詰めていますよね。
それを考えると6位の貴景勝も横綱になれるような気がしてならないのでは私だけでしょうか?
稀勢の里の次の日本人力士の横綱誕生に期待です!
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