2018年の初場所、栃ノ心が初優勝しました。前頭3枚目での優勝は、2001年秋場所で優勝した琴光喜以来の快挙。なんと17年ぶりだそうです。そんな絶好調な栃ノ心ですが、母国ジョージアの反応はどうなのでしょか。海外の反応含め調べて見ました。
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日本の相撲事情は
このところ相撲もグローバル化して来てますね。
昭和の時代では高見山や小錦、武蔵丸、曙とハワイ出身者の外国人力士が活躍してました。
平成に入るとその他の国の力士も増えました。
情報筋によると関取に昇進した外国出身力士は昭和(戦後)の5人。
それに対して平成は61人。
2018年秋場所では、幕内力士42人のうち外国出身力士は9人。
横綱・大関では6人中3人が外国出身力士。
栃ノ心もこの中のひとりになりました。
しかし、これら数字を見ると本当に多くなりました。
前にも書きましたが出身地別で見るとこんな感じです。
2018年11月現在でまとめると以下の通りです。
出身地:モンゴル 22名
出身地:ジョージア 2名
出身地:ブルガリア 2名
出身地:アメリカ 1名
出身地:ブラジル 1名
出身地:中国 1名
出身地:韓国 1名
出身地:ハンガリー 1名
出身地:フィリピン 1名
過去には出身地ロシア、アルゼンチン、カザフスタン、チェコ、トンガなどの力士もいました。
モンゴル出身者が22名とダントツに多いですね。
栃ノ心の出身であるジョージアも2名で2番目多いです。
優勝力士も外国出身力士が増えてます。
昭和で言うと、曙や武蔵丸が横綱になり、優勝してます。
平成になると栃ノ心はもとより、ブルガリア出身の琴欧洲、モンゴル出身の朝青龍、白鵬、鶴竜、日馬富士などが優勝してます。
あと、エストニア出身の把瑠都も優勝してますね。
平成の本場所回数178回のうち、外国出身力士の優勝は111回との事です。なんと6割以上が外国出身力士が優勝しているのですね。
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海外の相撲事情は
海外でも相撲人気がすごいのです。
米のカリフォルニア州では、米国相撲オープン(US Sumo Open)が開催されてます。
「US Sumo Open」は、日本を除く世界最大の相撲大会の一つです。
2001年からスタートしたようです。
大会には、これまで26カ国以上の人が参加しているそうです。
非常に大きな大会ですね。
大会には日本の力士だった小錦や武蔵丸などを招いて盛り上がっているらしいです。
おもしろいのは、日本と似て非なるもので、いかにもスポーツと言う感じらしいです。
日本の相撲は塩まきを行います。
これは土俵の邪気を払い清めるという意味でおこなわれているものだが、アメリカでは塩まきは行いません。
日本では、土俵入りを神社におさめますがアメリカでは行いません。
日本の力士は髷を結うが、アメリカでは自由。
土俵自体も違うとのこと。
アメリカの土俵はプラスチック製で簡易型。
安価で簡易なので余計な櫛比が掛からず実施しやすいようです。
日本の大相撲で使用される土俵は数が限られているらしいく、職人が作るので非常に高いらしいです。
一番ユニークなのは、大相撲の行司です。
アメリカでは主審と呼ばれているらしいです。
日本の行事は「行司装束」と呼ばる衣装を着ますが、アメリカでは、全身白のシャツとパンツで蝶ネクタイ。
日本の相撲と比較すると違和感ありますね。
ただ、スポーツの主審と考えると違和感ないですよね。
蝶ネクタイはアメリカ的でユニークです。
ドイツでも相撲は大人気とのこと。
世界女子ジュニア相撲選手権大会というのがあって、そこでは17歳の女性も活躍しているとのことです。
その女性は、北ドイツ生まれで体重55キロ。
5歳で柔道を始めその後、相撲にのめり込んだとのことです。
ドイツには現在200人ほどの「力士」がいるらしいです。
しかも、その4割は女性なんだそうです。
海外の女性はバイタリテイがすごいですね。
国連ではケニアのソマリア人難民キャンプで「若者フェスティバル」を開催しました。
その時のイベントが相撲大会だったそうです。
子供の時の相撲ごっご的な感じで開催。
道具も必要ないですし、相撲自体わかりやすので簡単に開催出来るとのこと。
相撲大会は大盛況だったとのことです。
シンプルなところがいいですよね。
海外でも相撲はあるの
海外ではどんな相撲があるのか調べて見ました。
モンゴル相撲のフグは日本でもおなじみですね。
海外での相撲はどんなものがあるのでしょうか。
■アジア
・朝鮮半島 – シルム
・中国 – 摔角
・ブータン – ブータン相撲
・モンゴル – ブフ
・ベトナム – ヴァット
・フィリピン – ブノ、ドゥモグ、キノムタイ
・カンボジア – チャン・バブ
・ネパール – ネパール相撲
・チベット – ケネ
・ミャンマー – ナバン
・インド – クシュティ、ムクナ、インブアン
・ジョージア – チダオバ
・イラン – コシュティ
・キルギス – クロシュ
・ウズベキスタン ― クラッシュ
・トルコ – ヤールギュレシ
■アフリカ
・セネガル – セネガル相撲
・エジプト – ヌビア相撲
・ガンビア – ガンビア相撲
・カメルーン – ドゥアラ相撲
・トーゴ – エヴァラ相撲
・スーダン – トゥーバタ
■アメリカ
・メキシコ – ルチャ・タラウマラ、チュパ・ポラーソ
・キューバ – ルチャ・デル・トレーテ
■オセアニア
・キリバス – カウンラバタ
■ヨーロッパ
柔術系
・フランス – リュット・パリジェンヌ(パリジャン・レスリング)
・ロシア – サンボ、コマンドー・サンボ
・ロシア ブフ系 – オイラート・ブフ、ブリヤート・ブフ
・古代ギリシア – パンクラチオン
・スペイン – ルチャ・カナリア、ルチャ・レオネーサ
アルプス・レスリング
・ブルガリア – ブルガリア相撲
・ハンガリー – ハンガリー相撲
・セルビア – ナロードノ・ルヴァンニェ
・オーストリア – ランゲルン
・オランダ – ボルステル
・スイス – シュビンゲン
・フランス – グーラン
・イギリス – ランカシャーレスリング、コーニッシュレスリング、デボンレスリング
こう見ると色々な相撲があるのですね。
栃ノ心優勝で海外の反応は
2018年の初場所、栃ノ心が初優勝しました。
前頭3枚目での優勝は、2001年秋場所で優勝した琴光喜以来の快挙。
平幕での優勝は、なんと17年ぶりだそうです。
しかも平幕優勝なので、優勝以外に殊勲賞と技能賞を受賞し“3冠”!
栃ノ心本人も驚きでしょうね。
ジョージアでの反応もすごいのでは。
母国・ジョージアでの初の賜杯をもたらし、しかも国民に大きな勇気と感動を与えたことをたたえて、駐日大使では大統領表彰を行うとのこと。
ジョージアでは、国民的英雄になっている見たいです。
千秋楽を観戦したツィンツァゼ駐日大使のコメントはこんな感じでした。
・大統領、首相、国会、外務大臣からも祝福された。
・ジョージアのヒーローだ。
・彼が大関、横綱になると分かっている
と大盛り上がりでした。
その他の声では
「あんなに簡単に横綱を持ち上げですごい!」
「栃ノ心にまわしを取られたら終わりだ!」
「すごい怪力だ!」
など
今年の九州場所も残り1日。
千秋楽を待たずに栃ノ心の年間最多勝が決まりました。
出足調子が出なかったですが、何とか勝ち越し、何とか年間最多勝に花を添えた形ですね。
優勝争いからは脱落してしまいましたが。。
栃ノ心にはこれからも活躍してもらい相撲界を盛り上げて欲しいですね。
更には、海外への情報発信して頂き、母国はもちろん他国でも盛り上がって欲しいものです。
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