大相撲の歴代優勝力士と優勝回数について

力比べからはじまった大相撲は、1500年以上の歴史があると言われてます。本格的始まったのは、戦国時代である江戸時代にさかのぼります。そんな歴史のある大相撲ですが、今回は、歴代の力士の優勝回数について調べて見ましたのでお知らせします。

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大相撲の優勝制度の歴史について

大相撲の優勝制度は1926年1月場所から正式に始まったそうですが、両国国技館が開館した1909年6月場所から新聞社によるその場所の最高成績の力士へ優勝額の贈呈が行われていたそうです。優勝回数などはここから数えるようになりました。

ちなみに、情報が残っている江戸時代の江戸相撲本場所の最高成績力士は、1761年(宝暦11年)10月 の西前頭2 戸田川 で7勝2敗だったと記録されております。

相撲歴史                                                     歌川国輝(二代)画「勧進大相撲土俵入之図」慶応2年(1866)

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歴代の優勝回数10回以上の力士について

歴代の優勝回数が10回以上の力士についてまとめてみました。

四股名 優勝回数 新入幕 最終場所 備考
白鵬翔 35 2004年5月 現役 優勝同点4回 (2015年7月場所終了現在)
大鵬幸喜 32 1960年1月 1971年5月 優勝同点2回
千代の富士貢 31 1975年9月 1991年5月
朝青龍明徳 25 2001年1月 2010年1月 優勝同点1回
北の湖敏満 24 1972年1月 1985年1月 優勝同点5回
貴乃花光司 22 1990年5月 2003年1月 優勝同点5回
輪島大士 14 1971年1月 1981年3月 優勝同点1回
双葉山定次 12 1932年2月 1945年11月  年2場所制時代
武蔵丸光洋 12 1991年11月 2003年11月 優勝同点6回
曙太郎 11 1990年9月 2001年1月 優勝同点3回
常ノ花寛市 10 1917年5月 1930年10月 優勝同点1回(決定戦制度なし
栃錦清隆 10 1947年1月 1960年5月 優勝同点1回
若乃花幹士 (初代) 10 1950年1月 1962年5月 優勝同点1回
北の富士勝昭 10 1964年1月 1974年7月 優勝同点1回

改めて見てみると20回を超えると記憶に残る大横綱が名を連ねているのがわかります。

ただし、双葉山定次は優勝回数だけ見ると12回ですが、史上1位69連勝、ほかに5場所連続全勝優勝全勝8回、を記録した昭和の大横綱であります。特出は史上1位の69連勝です。これは約3年間、1度も負けなかったということです。 

それぞれの歴代横綱の優勝回数の内訳をまとめてみました。

四股名 全勝 1敗 2敗 3敗 4敗 備考
白鵬 11 15 8 1 0 2015年7月場所終了現在
大鵬 8 12 11 1 0
双葉山 8 3 1 0 0 15日制定着以前
千代の富士 7 14* 6 4 0 *1不戦敗の優勝が1回
北の湖 7 7 9 1 0
朝青龍 5 9 11 0 0
貴乃花 4 10 7 1 0
常ノ花 3(1*) 5 0 1 0 *1分1預の優勝1回
輪島 3 5 4* 2 0 *2敗1休の優勝が1回
北の富士 3 3 4 0 0
武蔵丸 1 1 6 3 1
栃錦 1 8 1 0 0
若乃花(初代) 1 4 4 1 0
0 4 6 1 0

上位陣の白鵬、大鵬、千代の富士は全勝も多いですが、1敗も多いです。さすが大横綱といった感じです。逆に 思ったより全勝が少なかったのは、貴乃花、朝青竜です。やはりなんでもそうですが、100点満点とるのは難しいということですよね。

部屋別の優勝力士を調べると、九重部屋が第1位で、2014年九州場所終了時点で、もっとも多いのが九重部屋の51回で、特に1985年秋場所から1987年春場所まで、九重10連覇(千代の富士8回、北勝海2回)という、部屋別連覇1位タイ記録を誇る。

2位は出羽海部屋の48回。横綱をなんと9人も輩出した名門である。1917年春場所から1921年夏場所(当時年2場所制)まで、出羽海10連覇(栃木山5回、大錦4回、常ノ花1回)を記録した。

3大横綱の年齢別優勝回数について

年齢 大鵬 千代の富士 白鵬
19歳 新入幕 新入幕
20歳 優勝 新入幕
21歳 優勝・優勝・優勝・ 優勝 優勝
22歳 優勝・優勝・優勝 ・優勝・優勝・優勝 優勝・優勝 ・優勝・ 優勝・優勝
23歳 優勝・優勝 優勝・優勝・優勝
24歳 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝・優勝
25歳 優勝・優勝・優勝 優勝 優勝・優勝・優勝・ 優勝・優勝・優勝
26歳 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝・優勝 優勝 優勝・優勝・優勝
27歳 優勝 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝
28歳 優勝・優勝・優勝 優勝 優勝 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝
29歳 優勝 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝・優勝 優勝・優勝・優勝
30歳 優勝 引退 優勝・優勝・優勝 優勝 優勝 ※2015年7月場所現在
31歳 優勝・優勝・優勝 優勝
32歳 優勝・優勝・優勝
33歳 優勝・優勝・優勝 優勝
34歳 優勝・優勝・優勝
35歳 優勝 引退
優勝回数合計 32 31 35

大鵬は若いうちから勝ち星を重ねているのがわかります。一方、千代の富士は遅咲きと言いますか歳を追うごとに強くなり30歳を過ぎてからも勝ち星を重ねているのがわかります。白鵬は丁度、大鵬と千代の富士の間と言いますか、どちらかと言うと、大鵬に近い形で勝ち星を重ねているのがわかります。

白鵬は常に「自分との戦い」と言っていました。 2010年には双葉山に続き歴代2位となる63連勝をマーク。
師匠の宮城野親方は「以前のような馬力はなくなっているが、相手をよく見て取っている。冷静な心を保ち、力任せではなくなった」とコメントしてました。。31度優勝した元横綱千代の富士の九重親方は、「40回も夢じゃない」と言っていたそうです。大鵬も千代の富士も現役の後半ではで故障に苦しみ、31度目の優勝はともに大台から5場所後だった。柔軟な体を持つ白鵬は今のところ深刻なけがとは無縁。白鵬は 「家族、ファンもいる。今は自分一人の体とは感じない」と言って自らを奮い立たせながら新たな記録に向かって行っくと思います。

大相撲 優勝回数30回目の到達スピード

大鵬 千代の富士 白鵬
達成年齢 28歳11か月 34歳7か月 29歳4か月
初土俵から 75場所 117場所 80場所
新入幕から 57場所 87場所 61場所
初優勝から 51場所 55場所 49場所
横綱昇進から 46場所 51場所 42場所
横綱在位 58場所 59場所 42場所
引退年齢 30歳11か月 35歳11が月
四股名 優勝回数 年齢
朝青龍 25 29歳
北の湖 24 31歳
貴乃花 22 28歳

大鵬を超える歴代最多の33回優勝

2015年1月の大相撲初場所で横綱・白鵬が全勝優勝し、33回目の優勝を果たした。昭和の大横綱と言われた大鵬の史上最多優勝(32回)を超え、44年ぶりに日本の大相撲の歴史を塗り替え歴代最多となりました。

優勝賜杯を手にした白鵬は「大記録で数字の上では超えたが、精神的にはまだ越えていない」と語り、親交の深かった元大鵬の故・納谷幸喜さんへの敬意を忘れなかった。さらに、この大記録達成は「妻の強い支えのおかげです」と日本人の妻への感謝も忘れませんでした。さすが大横綱らしいコメントですね。

大鵬を抜き歴代最多となる33度目の優勝を果たした白鵬が、記者会見で、「疲れた。ちょっとした親孝行ができたね」と、父ムンフバトさんの前での記録達成を喜んだ。

13日目に早々と偉業を成し遂げ、11度目の全勝で締めくくった歴史的な15日間。「1敗、2敗の優勝が多くなるかもしれないと(自分で)言っていたけど、全勝できた。かっこいいよね」とコメント。

「角界の父」と慕った大鵬を超えたが、「もう少し頑張れば大鵬さんの気持ちが分かるかも」。前人未到の領域に臨む覚悟を「誰も歩いていない道のりを経験していかないと分からないだろうから」と語ったとのことです。

白鵬33回優勝

優勝回数や勝率からみた歴代の大横綱はだれ

歴代の横綱の中で横綱通算勝率が8割を超えている貴乃花,朝青龍,白鵬は平成の大横綱だと思います。その中でやはり白鵬が群を抜いている感があります。

貴乃花は当初、最も早いペースで優勝回数,勝星を積み重ねてきただけに、ケガがなければもっと勝ち星を伸ばしたのではないかと思います。しかも当時は、曙や武蔵丸といったハワイ勢の強敵がおり、今とは違った環境での勝ち星なのでその強さがうかがえます。

朝青龍はまだまだ十分やれる状態の中での引退なので、もっと勝ち星を重ねることが出来たのではと思います。

白鵬は朝青龍が引退してからは、一人横綱として勝ち星を重ねてきました。平成27年初場所で,不滅の記録と言われた大鵬の優勝回数32回を超える33回目の優勝を達成しましが、大鵬は32回目の優勝を,北の富士,玉の海による北玉時代に成し遂げたのに対し、白鵬時代は白鵬に対抗できるような強い横綱が不在ですよね。日馬富士、鶴竜ファンには申し訳ありません。ただ、これからは照ノ富士が伸びてくると面白くなってきます。

ここ最近はモンゴル人力士の活躍が目立ちますが、日本人も是非頑張ってもらいたいですね!

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