新「技のデパート」と言われ注目を浴びている宇良和輝が大相撲入りしました。小柄ながらいろいろな技を使い相撲を取る姿は、かつての「智乃花」や「舞の海」を思い出します。最近は外国勢が多いためか大型な力士が目立ちますが、小柄で技が豊富な宇良について調べてみましたのでお知らせいます。
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大相撲の宇良和輝って知ってる?
宇良和輝(うら・かずき)1992年(平成4)6月22日、大阪府寝屋川市出身。4歳で相撲を始めたが、その後、小学3年生から始めたレスリングに力を注いだ。鳥羽高校に入学後再び相撲に力を注ぎ、80キロ級の全国大会で2年時は3位、3年時は2位と活躍。推薦で関学大学へ進学。体格は中学入学時に身長1メートル47、体重47キロ。高校入学時に1メートル52、53キロ。現在は1メートル72、107キロ。
1890年創部の関学大学相撲部から初めて角界入りする宇良和輝ですが、兵庫県西宮市で木瀬部屋入門会見を開き「2年で関取」の目標に掲げたそうです。1メートル72と小柄ではありますが、レスリング経験を生かした独自の取り口で今後期待が持てそうです。
宇良和輝の会見にはTVカメラ13台、25社100人もの報道陣が集結したそうです。会見直後には情報番組の生放送にも出演するなど、宇良に対する注目はすごいものでした。
会見の中で、こんなコメントがあった。「“体が小さいから”と相撲で勝つことをあきらめたら何もできない。無理だと思っても努力、挑戦を続けていかないと結果は出ない」。大学2年までは基本に忠実な押し相撲を磨いた。転機は2年生だった12年8月の西日本学生個人体重別選手権。65キロ未満級で初戦敗退した。前回11年には同級で全国優勝しながら、この時は経験が浅い京大の1年生に押し倒されたという。「素人に負けて悔しかった。もう体重別にこだわるのはやめた。大きな相手に勝つのが相撲の醍醐味(だいごみ)」ここから技のデパート宇良和輝が始まったのですね。
その後、宇良和輝は無差別級へ転向。毎日5合半の白飯、卵やスパムでたんぱく質をとり、ウエートトレで増量に励んだそうです。同時に独自のスタイルも追求し、徳俵まで下がって仕切る、立ち合い直後からバックステップを踏むなど「相手の予測できない動きで主導権を握る」ことに心を砕いた。中学時代に熱心に取り組んだレスリングの「飛行機投げ」を思い浮かべ、相撲の「居反り」を得意技にしたそうです。
教育学部所属で教師を目指しながら、「自分から相撲を取ったら他には何も残らない。これ1本でいきたい」とプロ入りを決意したという。憧れの遠藤も教師の勉強をし、結果、相撲を目指すことになったと聞いています。智乃花も高校教師でしたし、角界では結構、教員を目指していた人もいるのですね。
バック宙ができる力士、宇良和輝!
宇良和輝は居反り、足取りが得意で「相手の予測できない動き」がモットー。107キロでバック宙ができる運動神経を持つ。居反りは中学までやっていたレスリングの「飛行機投げ」が原型。立ち合いでいきなりバックステップを踏むなど、取り口はフリースタイル。木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「最初は、これ、相撲かな? と思った。スタイルを変えず多くの相撲ファンに見てもらいたい」。宇良和輝のキャッチフレーズには「アクロバット」と即答した。
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過去の小柄な力士「技のデパート力士」
智乃花関
身長175cm
体重115kg
高校の教師をしていたが、27歳で各界入りを決意。
現役中の決まり手は34種類で技のデパートと言われた舞の海(33種類)より多い
舞の海関
身長170cm
体重97kg
身長が当時169cmで日本相撲協会の新弟子検査基準に達しなかったため、目溢しを期待して当時角界のNo.2であった9代出羽海が師匠を務める出羽海部屋を選び、1度不合格を経験した後、手術でシリコーンを頭に埋め身長を高くして合格を掴んだ。
多彩な技で大型力士を倒すその取り口から「技のデパート」、「平成の牛若丸」という異名を得て人気力士となる。「猫騙し」の活用に始まり、「後退する立合い」、「くるくる舞の海」と言われた目回し作戦、1991年11月場所の曙戦でみせた「三所攻め」、1992年1月場所の貴闘力戦でみせた「居反り・襷反り」
大相撲の宇良和輝の成績と番付は?三段目から幕下へ昇進!
着実に番付を上げてきてますよね。2015年の十一月場所からは幕下に昇進しました!
□通算の成績
通算成績 19勝2敗(4場所)
□各段優勝
序ノ口優勝:1回(2015年5月場所)
□場所別の成績
2015年(平成27年)
・五月場所 夏場所(東京)番付:西 序ノ口 #9 優勝7–0
・七月場所 名古屋場所(愛知)番付:東 序二段 #10 7–0
・九月場所 秋場所(東京)番付:西 三段目 #18 5–2
・十一月場所 九州場所(福岡)番付:西 幕下 #54 7–0
2016年(平成28年)
・一月場所 初場所(東京)番付:西 幕下 #8 –
番付階級:幕内 – 十両 – 幕下 – 三段目 – 序二段 – 序ノ口
幕内序列:横綱 – 大関 – 関脇 – 小結 – 前頭(「#数字」は各位内の序列)
各場所を振り返って見ましょう。
夏場所の優勝では
大一番は4日目の大輝戦だった。同期で元学生横綱の強豪を上手投げで撃破。「大輝君に勝ったことで負けられない気持ちが芽生えた。相手にも失礼になるから」。と闘志がいっそう増したそうです。
7番の相撲を振り返り、「まだ自分は相手に合わせる相撲しか取れず、攻撃的でもない」、稽古場では積極的な押し相撲を磨いており。「番付を上げたら、前に出る相撲をとりたい」ともコメント。
相手の懐に潜り込み、後方に反って倒す居反りはまだ本場所の土俵で決めていない。「居反れ!」という声が客席から飛ぶこともあるが、宇良和輝は「出す場面にならないと出ないので、いつか出るまで見守って頂ければ」と語っていました。
夏場所の午前中に行われる序ノ口の取組では、「宇良和輝」目当てのファンの姿も見られ、その人気がうかがえます。
名古屋場所では
大相撲名古屋場所は愛知県体育館で千秋楽を迎え、宇良和輝は序二段優勝決定戦で東36枚目・大輝(八角部屋)に押し倒され、夏場所の序ノ口に続く、連続優勝はならなかった。
立ち合いはもぐり込むように足を狙った。いったん離れ、再び頭を付け合う体勢から押し込まれた。土俵際でしゃがみ込むように粘ったが、最後は土俵下まで吹っ飛ばされた。「立ち合いはもともと低いですから。圧力に負けないよう(心がけた)」。決定戦で初黒星がついて優勝は逃しましたが、記録として残る本割の連勝はまだ途切れていない状態。「もともと(連勝を)狙っているわけではありません。そこまで(こだわりはない)。来場所も全力で頑張ります」とコメント。
秋場所では
大相撲秋場所6日目。宇良が、今年の夏場所の序ノ口デビュー以来負けなしだった本割で初黒星を喫した。連勝が16で止まり「まあ、そういうこともありますよね」とつぶやいた。
体の大きい相手に左四つがっぷりに組まれた。いつもの速い動きが止まり、寄りに後退して背中から土俵外に落ちた。「これで切り替えて挑める」と宇良もほっとした感じであった。
□番付の推移
序ノ口九枚目五月場所
序二段十枚目七月場所
三段目十八枚目九月場所
幕下五十四枚目十一月場所
幕下八枚目一月場所
宇良は初土俵から5場所目、まだまだこれから稽古を積みどんどん番付を上げて行って欲しいですね。若い日本人の力士が活躍してもらえると本当にうれしいですね。これからの活躍を見守っていきたいと思います。
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