大相撲の懸賞金1本いくら

大相撲の懸賞は、2010年に野球賭博なので自粛され、大相撲人気が低迷し一時、懸賞金の本数が減ったりしてましたが、最近は大相撲の人気が復活しており懸賞金の本数も増えてきていると思います。1回の取り組みでもものすごく懸賞がかけられることもあります。そこで今回は大相撲の懸賞金について、いろいろ調べてみました。

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懸賞金のイメージは

一般的に懸賞金というと、企業の広告目的でなにかに応募して当たるとか、コンテストで優勝や入賞してもらうとか、よく漫画でもありますが、お尋ね者を見つけたら懸賞金がもらえるみたいなイメージがありますが、大相撲では相撲の取組で勝った方の力士が懸賞としてもらるのです。相撲を見ている人は分かると思いますが、最近は一回の取り組みで結構の数の懸賞がつき、両手いっぱいに懸賞をもらっている力士もいます。相撲人気が復活してきたのを実感する場面一つですよね。

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出典 file.onepiece.ria10.com

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大相撲の懸賞金は1本いくら

懸賞は大相撲の取組で勝った力士がもらえるもので、幕内力士の場合1回の取組で1本につき6万2000円が協賛する企業・団体から提供されます。

懸賞を出すと、その日の大相撲会場入場者全員に配られる取組表に印刷され、取組直前には場内放送で読み上げがあります。取組に懸賞金がかけられた場合、土俵の回りを呼出がスポンサーの企業名や商品名が書かれた懸賞旗を持って回るが、この懸賞旗は、スポンサー企業が制作して持ち込むことになっている。

懸賞旗  寸法 横70cm×縦120cm
賞金 15回 930,000円(1回あたり62,000円)

(平成26年4月改定。五月場所より)

懸賞金6万2000円のうち、5300円は日本相撲協会の事務経費(取組表への掲載費、会場内の懸賞提供アナウンス費及びその際の企業・団体名含め15字以内のキャッチコピー費)、2万6700円は納税充当金として日本相撲協会が獲得者本人名義の預り金として天引きするので、勝った力士は懸賞1本当たり手取りで現金3万円となります。納税充当金は 年末調整時に納税額の不足が生じて追加徴収が行なわれる場合はここから充てられます。この余剰金は引退時に本人に還付されます。

同一企業が一つの取組に対し、複数の懸賞をかけることもできます。その場合は、全く同じ懸賞幕・場内放送が複数回連続で流れることもあります。

複数の懸賞をかけた例で有名なのは、日本ツアー中のイギリス歌手のポール・マッカートニーが平成25年11月場所でアルバム『NEW』の宣伝のために臨時で提供したものがあり、その際も「ポール・マッカートニー『NEW』発売中!」という文言が5回続けて放送された。

企業では森永製菓、清酒大関、毒掃丸、三光丸、イチジク浣腸、豊商事、クリナップ、高須クリニック、タマホーム、伯方の塩、フローラ(HB-101及びニオイノンノ)等が懸賞を出しています。

ポール懸賞

懸賞金の仕組みについて

相撲を取って勝てば当然、懸賞金はもらえますが、不戦勝の場合はどうなのでしょう。

不戦勝の場合は、懸賞金はもらえないということになっています。なお、不戦勝だったり、あるいは引き分けの場合なんかもそうですが、懸賞金はスポンサー側に戻されることになっています。

企業側としたら宣伝効果がありますので、注目の勝負にはたくさんの懸賞金が集まるという仕組みになっています。

 大相撲の懸賞金はだれが一番?

横綱戦や人気力士との対決になるとかなりの本数の懸賞がかけられていますが、どれくらいかかっているのでしょか。一体いくらになるのでしょうか。

横綱、大関の取り組みや人気力士の取り組みでは、やはり多くの懸賞の本数がかけられます。平成17年9月場所千秋楽結びの一番、朝青龍vs栃東では当時史上最多となる49本の懸賞がつきました。懸賞の本数が多くなると、制限時間の間懸賞の垂れ幕が土俵を回り続けることになり、仕切りの緊張感を殺ぐという意見が出たため、平成18年1月場所からは1つの取組につき50本(東京場所は森永賞を含めて51本)までという制限が設けられることになったそうです。それでも勝てば、50本×3万円で150万円が手に入る計算になります。ものすごい金額ですね。

平成18年9月場所千秋楽結びの一番、朝青龍vs白鵬において初の51本の懸賞がかけられました。逆に2008年1月場所で謹慎処分明けの朝青龍の取組にかけられた懸賞は、たったの2本でした。平成27年1月場所千秋楽では、白鵬が最多記録となる33度目の優勝を決めた場所ということで懸賞依頼が殺到し、緊急措置として60本(森永賞を含めて61本)の懸賞が設けられ、現在ではこれが懸賞最多記録となっております。これはすごいです!61本×3万で183万が手に入ることになります。

それでは過去の懸賞金本数の記録を見て見ましょう。

□取組別の懸賞金本数の記録は次の通りです。

  • 1位:61本 白鵬 – 鶴竜(平成27年1月場所千秋楽)
  • 2位:51本 朝青龍 – 白鵬(平成18年9月場所千秋楽)
  • 3位:50本 白鵬 – 朝青龍(平成21年9月場所千秋楽)
  • 3位:50本 白鵬 – 朝青龍(平成22年1月場所千秋楽)
  • 3位:50本 白鵬 – 栃煌山(平成27年1月場所初日)
  • 3位:50本 白鵬 – 日馬富士(平成22年3月場所千秋楽)

※27年1月場所の白鵬-鶴竜戦は特例による上限(50本)解除。

※懸賞50本は、片方(両方)に横綱がいる場合のみの取り組みを記載。

ほとんどが千秋楽で記録が出てますが、平成27年1月場所は初日に50本が出ており珍しいケースではないでしょうか。

□場所別の懸賞金本数の記録は次の通りです。

  • 1位:1776本 平成27年5月場所
  • 1位:1625本 平成27年1月場所
  • 2位:1509本 平成27年7月場所
  • 3位:1381本 平成26年9月場所
  • 4位:1374本 平成27年3月場所
  • 5位:1198本 平成26年1月場所

※平成27年1月場所には50本の上限が特例として解除された一番がある。

□場所別の懸賞金本数の個人記録は次の通りです。

  • 1位:545本 白鵬(平成27年1月場所)
  • 2位:515本 白鵬(平成22年11月場所)
  • 3位:473本 白鵬(平成23年1月場所)
  • 4位:429本 白鵬(平成22年9月場所)
  • 5位:416本 白鵬(平成24年7月場所)

※記録は平成3年5月場所以降、平成27年1月場所現在。

※平成27年1月場所には50本の上限が特例として解除された一番があります。

懸賞金

やっぱり白鵬はすごいですね。

平成27年11月九州場所千秋楽までの大相撲懸賞金獲得上位10名(日刊スポーツより)

順位 力士名 本数 賞金額
白鵬 251 1423.2
日馬富士 171 969.6
鶴竜 169 958.2
照ノ富士 144 816.5
稀勢の里 108 612.4
琴奨菊 97 550.0
嘉風 78 442.3
豪栄道 55 311.9
遠藤 51 289.2
10 豊ノ島 37 209.8

やはり、白鵬がダントツのトップです。ひと場所で1,423万円の賞金を手に入れ、これで優勝すれば相当の収入がありますね。いくらもらえるのでしょうかね。

懸賞金の本数は本当に増えているの

懸賞金は実際増えているのでしょか、ここ最近の懸賞金の本数を見てみましょう。

・2010年 懸賞金本数 5120本

・2011年 懸賞金本数 3237本

・2012年 懸賞金本数 5834本

・2013年 懸賞金本数 5438本

・2014年 懸賞金本数 7266本

ここからわかるように、2014年から劇的に懸賞金の本数が増えているのがわかります。

なんと約1,800本も増えてます!

年間でいくらかかるのでしょうか。

2007年から11年まで、大相撲は不祥事が続き、どん底まで落ちこみ、この時期は懸賞の本数も少なくなったが、わずかの期間で復活。懸賞本数は史上最多を記録しました。

この背景には相撲協会における大相撲界の浄化に向けた努力もあると思います。それと同時に遠藤みたいなルックスと実力が伴った人気力士が登場して女性ファンが増え、景気もアベノミクス効果で上向いてきた感もあり、このような相乗効果で上向いてきたのではと思います。

これからも懸賞の宣伝効果を企業に向けてアピールし、懸賞が集まれば、力士も気合が入りますし、いい相撲が見られるのではと思います。そうすれば大相撲ファンとしては嬉しい限りです。皆で応援していきましょう!

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