日本人力士として10年ぶりに優勝した琴奨菊。次に優勝はあるのでしょうか?なぜ琴奨菊が優勝出来たのか、その真相に迫ってみます。また、地元柳川での盛り上がりもすごかったようなので合わせてお知らせします。
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琴奨菊の優勝した時の成績
【初日】 宝富士 突き落としで琴奨菊の勝利
【二日目】 勢 掬い投げで琴奨菊の勝利
【三日目】嘉風 寄り切りで琴奨菊の勝利
【四日目】安美錦 押し出しで琴奨菊の勝利
【五日目】栃ノ心 寄り切りで琴奨菊の勝利
【六日目】松鳳山 押し出しで琴奨菊の勝利
【七日目】碧山 突き落としで琴奨菊の勝利
【中日】稀勢の里 寄り切りで琴奨菊の勝利
【九日目】魁聖 寄り切りで琴奨菊の勝利
【十日目】鶴竜【横綱】寄り切りで琴奨菊の勝利
【十一日目】白鵬【横綱】押し出しで琴奨菊の勝利
【十ニ日目】日馬富士【横綱】突き落としで琴奨菊の勝利
【十三日目】豊ノ島に負けて1敗/li>
【十四日目】栃煌山に寄り切りで琴奨菊の勝利
【千秋楽】豪栄道に突き落としで琴奨菊の勝利
結果、14勝1敗とこれまで最高の成績を残し初優勝となりました。
優勝してからここ最近の取り組み成績はどうでしょうか。
平成28年3月場所(大阪)の取り組み成績
8勝7敗
平成28年5月場所(東京)の取り組み成績
10勝5敗
平成28年7月場所(名古屋)の取り組み成績
7日目から休場 1勝6敗
優勝後は少々不安定な成績が続いてますね。
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力士生命に関わるけがを克服
琴奨菊は大関昇進2年後の11月場所。
右大胸筋断裂で、全治3か月という力士生命に関わる大けがを負いました。
大胸筋を痛めると、力を入れると大胸筋が痛むため脇が締まらなくなり、相撲にならないるらしいしです。
そんなケガを克服して高成績で優勝!大変な苦労だったと思います。
ケガをしてもしっかりリハビリをやって体を鍛えていけば、優勝するところまで行けると言うことを身をもって証明した感じですね。
最近は、ケガかわかりませんがテーピングをぐるぐる巻きにして出場している力士もよく見かけます。やっぱり、ケガが絶えない感じですよね。
ただ、休場して休むだけでなく、体を鍛え直して出直すというような意識がないと琴奨菊のようにどん底から這い上がり、しかも好成績で優勝するなんて至難の業ですよね。
琴奨菊は新しいトレーニングを7月頃から始めたらしいです。稽古もいろいろ工夫しながらやってきたと思います。
琴奨菊が変わったきっかけは?
1月場所は先場所までと取り組みが全然違ったと言われてます。
立ち合いがよく、休まず攻めて前に出る相撲を取っていた。前に出ながら左を差し、右で抱える自分の形をつくっていた。前半戦からいつもとは明らかに違った。
力士というのは「ちょっとしたきっかけで変わることができる」らしいです。
力士だけでなくプロスポーツ選手はよく言いますよね。
聞くところによると、琴奨菊の転機はかど番だった昨年名古屋場所だったという。
7勝7敗で迎えた千秋楽でようやく勝ち越し、なんとか大関の地位に踏みとどまった。
その時に「このままではいけない」と思って奮起し、トレーナーとともに体幹などの強化に励んだという。
あと当時新婚だった琴奨菊は「ふがいない成績で嫁につらい思いをさせたくない」という気持ちもあったらしいです。
祐未さんは、常に食事面のサポートを欠かさず、ウオーターオーブンを購入し、油を使わない料理で体調を管理していたとのことです。
さらに、普段は栄養を重視した玄米食をしていたところを、場所中は白米にして消化を優先する気の使いよう。
体のケアも祐未さん自ら行っていた。
琴奨菊のマッサージをするのが日課になっているが、最近はかかとにクリームを塗るのも欠かさないらしい。
以前、かかとがひび割れて痛んだため、かばって他の場所まで痛めてしまった経験を踏まえたものだった。
私生活も独身だと自由な分、外食ばかりになって、自分の好きなものしか食べなくなりますよね。
お酒も多く飲んでしまうこともあそうです。
そうすると体が楽になるので、稽古にも身が入るようになり好循環になる。
支えてくれる人が出来きたのは影響大きいですね。
メンタルトレーニングが采配?
琴奨菊関の31歳11カ月での初優勝は、年6場所制が定着した1958年以降3番目の年長記録。
大関26場所目での初優勝は、昭和以降の新大関で「史上最スロー記録」とのことです。
右大胸筋断裂など度重なるケガがあり、11勝、12勝する場所もあれば、通算5回の大関カド番を経験。
成績が安定せず苦労した琴奨菊ですが、簡単にはめげませんでした。
「男は黙って、シコ、テッポウ」と地道な稽古に励みながら、「琴バウアー」など新たな取り組みも考えてきました。
立ち合い前の「琴バウアー」は、精神面の弱さを克服するため、メンタルトレーニングの第一人者である東海大学体育学部・高妻容一教授の指導のもと編み出されたものだそうです。
また高妻教授からは、平常心を保つために意識して深呼吸をする方法なども学ばれたとのことです。
琴奨菊は、初場所8日目、難敵・稀勢の里戦に勝利した際、「マエケン体操」を取り入れているコメントがありました。
マエケン体操とは、広島カープからロサンゼルス・ドジャースに移籍する前田健太投手がウォーミングアップに実施しているもの。
肩甲骨を柔らかくする効果などがある動きで、相撲でも腕を長く使えるメリットがあるそうです。
「写経でメンタル強化」という報道もありました。
2011年の名古屋場所前には、「願意(がんい)」という最後に書く願い事に「感謝の心」と記したといいます。
八百長問題で相撲界が大揺れだった当時、「相撲ができることに感謝してやっていきたい」と語りました。
そういえば今場所でも、ご両親や奥様への感謝を何度も語っていたのが印象的です。
身近な人たちに「守られている」「応援してもらっている」というイメージを持つことは、孤立感やイライラを緩和することにつながるのです。
「土俵の上はすごく孤独。孤独にどうやって打ち勝つかという中で、気力面の充実(の要因)は奥さんの存在だった」とご本人が語っているように、少なからぬ成果を生んだのではないでしょうか。
「鷹の選択」から学ぶ
琴奨菊関もそのようなステップを踏まれたのかもしれない、と思わせるエピソードがあります。
ソフトバンクホークス・内川聖一選手が、スポーツ紙上で語っていたものです。
「菊ちゃんとは、いつの間にか腹を割って話せる関係になった。
(中略)『この動画が自分を奮い立たせてくれる』って、教えてくれた。
鷹が年齢を重ねて衰えたときに、そのまま動かないのか、自分をいじめて進化するのか、どっちを選ぶのかという話。僕らも今から爆発的に伸びる年齢ではないから『自分はどうするんだ』と考えさせられた。
ここに登場する『鷹の選択』とは、ざっくり以下のようなお話です。
鷹は長生きの鳥としてよく知られているが、長生きできるかどうかは、重要な決断をできるかにかかっている。爪が弱くなり獲物がうまく取れなくなったとき、くちばしが長く曲がり、胸につくようになったとき、羽も重くなり、徐々に飛べなくなったときに、このまま死ぬ時期を待つのか、苦しい自分探しの旅に出るのか
変化の道を選んだ鷹は、まずくちばしを岩で叩き、壊して無くす。そうすると新しいくちばしが出てくる。出てきたくちばしで、爪を一つずつはぎ取る。新しい爪が生えてきたら、今度は羽を一本ずつ抜く。こうして半年が過ぎ、新しい羽が生えてきた鷹は、新しい姿に変わる。そしてまた空に高く跳び上がる
人も、成長することを願う。成長を望み、もっと新しい自分を見つけるためには、心の底から「変化」を期待し行動しなければならない。
大切な人生の生きる意味に気づき、成長する自分と向き合うためには、鷹のような勇気ある「選択」が必要なのかもしれない。※一部はフィクションだそうです
体幹トレーニング
相撲界では今、体幹トレーニングがちょっとしたブームになっているようです。
白鵬の所属する宮城野部屋では、若い衆は稽古開始前に土俵脇にバスタオルを敷いて、腹筋、背筋や体の中心部を鍛える複数のトレーニングに取り組むようになったそうです。
地味なトレーニングだが、慣れない新弟子には、数分もすると悲鳴が漏れてくるらしいです。
あらゆるアスリートにとって体幹トレーニングは大切だと何十年も前から言われていること。
なぜ今その重要性が再認識されているのか?宮城野親方によると。
「これを鍛えて強くなったのが琴奨菊でしょう」。
10年ぶりの優勝を飾った琴奨菊がケガや成績不振を乗り越えて結果を出した最大の要因として話題になったのが体幹強化だった。
琴奨菊は競輪選手なども指導する塩田宗広トレーナーと昨夏からタッグを組んで、体幹強化に励んだらしい。
そのトレーニングの代表例がケトルベルと呼ばれるヤカン型のダンベルを使ったもの。
何度も持ち上げて、体の中心部のさまざまな筋肉を鍛えた。
その結果、持ち味の低く鋭い立ち合いが「圧力が伝わるようになった」という。
日々の努力の結果とて、成績アップにつながったのですね!
優勝へのこだわり
日本人はスポーツマンシップというところに意識が強いですよね。
いわゆる正々堂々と戦う。
特に相撲は国技なので余計に思いが強いのかもしれません。
琴奨菊が先日行われた記者会見で、このようなことを語っています。
「私たちは相撲道という道の部分で、変化をせず力と力の勝負とか、そういう固定観念がありすぎなのかなと思う。やはり勝負の世界は勝たないと意味がないし、そういうところにもっと貪欲さが足りないのかと。また、横綱でも、変化まではいきませんが、立ち合いで相手の間合いをずらしたりとか、そういうところを見習っていかないといけない」
たしかに力と力の勝負には日本人はこだわりますよね。
「横綱や大関なのに立会で変化するなんて」と考える人は多いです。
でも、モンゴル人力士の考えはちょっと違います。
相撲道を理解している力士もたくさんいますが、それ以上に“勝つこと”にこだわりがあります。
かつての朝青竜も勝利への執念は相当なものでした。品がないなど、いろいろな問題があった力士でした。
白鵬もやはり勝利への執念,勝つことへのこだわりは相当なものです。
今までは盤石な相撲が目立ちましたが、最近では実力に多少の陰りが見え出してきました。
九州場所の栃煌山戦では奇手・猫だましを繰り出し批判を浴びました。
初場所の栃煌山戦でも、立ち合い直後に手のひらを相手の顔の前に突き出すような動きも見せ、合口の悪い力士にはそれがたとえ格下だったとしても勝利へのこだわりを見せています。
横綱昇進に関して、琴奨菊は次のようにコメントしたそうです。
今回、私は逆にそういうところを見習って、張り差しとか、相手の軸をずらすとか、ちょっと引いて相手の軸を前にずらしながら下から入るとか、そういうところも考えてやった結果なので、なぜ(白鵬らモンゴル勢が)強いか分かったような気がします」
琴奨菊が、モンゴル人力士にも負けないような勝利へのこだわりを見せれば、横綱の道が開けるかもしれません。
琴奨菊の優勝で盛り上り
2016年1月24日、大相撲初場所で大関の琴奨菊が優勝し、メディアは大騒ぎだった。
この異常さに、実は日本相撲協会が慌てたらしいです。
琴奨菊が3横綱に勝つたびに、メディアは「10年ぶりの日本出身力士の優勝へ」「モンゴル勢をついに下すのか」などと報道され、14日目が終わり、あと1勝、となったときは最高潮でしたね。
琴奨菊曰く、「優勝って、こんなに世界が変わるのか、と思った」とのコメント。
千秋楽に勝って14勝1敗の好成績で優勝を決めてからは、まるで別世界だった。
06年初場所で大関栃東が優勝してからは、モンゴル力士ら外国人力士が優勝を独占。
白鵬35回、朝青龍10回、日馬富士7回。
鶴竜、旭天鵬、照ノ富士を加えるとモンゴル力士は6人。
外国人力士としてはブルガリアの琴欧洲、エストニアの把瑠都。
このような状況から優勝直前では大盛り上がりでメディアも大騒ぎであった。
琴奨菊は「10年ぶり」の質問に対して次のようにコメントしてました。
「私の初優勝がたまたま日本出身力士の10年ぶりの優勝だったということです」
柳川では盛り上がった?
2月27日(土)に地元柳川出身の「大関 琴奨菊関」の結婚披露宴が 料亭御花 で催されました。
披露宴は1部・2部に分かれて開かれ、1部では琴奨菊の生まれ育った東宮永地区の知人、ご近所さん、それに同級生などが招かれたようです。
2部は地元柳川の後援会などの方々が呼ばれたようです。
披露宴の前日に琴奨菊関とお嫁さんの祐未さんが柳川市役所に優勝と結婚報告に行ったそうです。
テレビ局のカメラマンも大勢来ていたそうです。
3/5は出身地の福岡・柳川市でパレードが行われました。
平成23年10月に大関昇進の際にパレードが行われて以来2回目ですね。
普段は、船頭が操るどんこ舟で水路を下る観光名物の「川下り」コース(全長約4キロ)を、横綱昇進への験かつぎで逆にめぐる「川上り」で実施したそうでうす。
3月の春場所での15戦全勝への願いが込められ、15隻の舟を連ねてパレードが行われました。
天気もよくファンの方も多く集まり、琴奨菊も非常にうれしそうでしたね。
地元柳川はもとより日本全体が注目をしている琴奨菊ですが是非横綱目指して頑張って欲しいです。
やはり優勝への「こだわり」、「執念」がどこまで強いかがカギになりそうですね。
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